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2025.10.22   スタッフブログ

ジュニアアスリートにおける成長痛対策

執筆・監修:竹井 歩

【Good Habit代官山 代表監修】

PHV期に起こる成長痛(オスグッド・シーバー)対策|

ジュニアサッカー選手のための安全なトレーニング法

成長期(PHV期)は、身長が急激に伸びることで骨・筋肉・腱のバランスが崩れやすく、痛みや違和感が出やすい時期です。
特にサッカー選手に多いのが「オスグッド病(膝下の痛み)」や「シーバー病(かかとの痛み)」。
この記事では、痛みを悪化させず、成長を止めないトレーニングの考え方を解説します。

目次

  1. ① 成長痛(オスグッド・シーバー)とは?
  2. ② なぜPHV期に痛みが出やすいのか
  3. ③ 痛みを悪化させないトレーニングの考え方
  4. ④ 回復を促すセルフケア・ストレッチ法
  5. ⑤ まとめ|痛みは「成長のチャンス」を知るサイン

① 成長痛(オスグッド・シーバー)とは?

オスグッド病は膝のお皿の下(脛骨粗面)に炎症が起こる疾患で、
ジャンプやキック動作の繰り返しが原因で発症します。
また、シーバー病は踵の骨(踵骨)に起こる炎症で、急なダッシュやストップ動作が誘因です。

どちらも「成長痛」と呼ばれますが、正確には成長軟骨への過剰な牽引ストレスが原因。
つまり、痛みが出ている=使いすぎやフォーム不良のサインなのです。

② なぜPHV期に痛みが出やすいのか

  • 骨の成長スピードに対し、筋肉や腱の伸びが追いつかない
  • ハムストリングスや大腿四頭筋の柔軟性低下
  • 連日の練習で休息不足・疲労蓄積
  • 姿勢やフォームの崩れによる局所負担

JFAが推奨するPHVチェック(BMI・PHVモニタリングツール)を活用すれば、
現在が「成長スパート期」に入っているかどうかを判断できます。
痛みが出ている場合は、まずこの時期に当たっていないかを確認することが重要です。

③ 痛みを悪化させないトレーニングの考え方

痛みがある時は「鍛える」よりも整える・支えることが最優先です。
痛みを我慢しての練習は逆効果。炎症を長期化させる原因になります。

  • キック・ダッシュ系の動作を一時的に制限
  • フォーム改善と筋膜リリースでストレス分散
  • 体幹・殿筋(お尻)・ハムストリングスの強化で膝への負担軽減

④ 回復を促すセルフケア・ストレッチ法

  • 太もも前ストレッチ:立位で片足を後ろに引き、20秒×2回
  • ハムストリングス:椅子に足を乗せて前屈、20秒×2回
  • ふくらはぎ:壁押しストレッチ20秒×2回
  • フォームローラー:大腿前面・後面、内転筋をゆっくり10往復
  • 入浴:37〜39℃で10〜15分、筋緊張を和らげる

また、睡眠と栄養も回復には欠かせません。
特にタンパク質・カルシウム・マグネシウムを十分に摂取することで、骨成長をサポートします。

Good Habit代官山では自宅や公園などでの出張パーソナルトレーニングやジムでのパーソルトレーニングでより個々の状態に合わせてコンディショニング・パフォーマンスアップに向けて指導しております。

⑤ まとめ|痛みは「成長のチャンス」を知るサイン

  • PHV期は成長とともに痛みが出やすい敏感な時期
  • 痛みを無理に押さえ込まず、根本原因を整える
  • 正しい動作と休養で「痛みを乗り越える成長」に変えよう


ジュニアアスリートにおける成長痛・ケガ予防のトレーニング相談はこちら


執筆・監修者プロフィール

竹井歩

竹井 歩(たけい あゆむ)
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修了

指導実績:
東京ヴェルディアカデミー フィジカルアドバイザー、SFIDA世田谷トップチームコーチ兼アカデミーフィジカルコーチなど。

成長期特有の痛みやケガを防ぎながら、パフォーマンスを伸ばしていくことを伝えている。
Good Habitでは、PHVに基づいた成長期トレーニングの個別指導を行っている。

▶ Good Habit公式サイトはこちら

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